ようこそバドミントンシャトル百科へ
羽根(羽)またはシャトルコックとも呼ばれますが、正式な名称は「シャトル」です。
そもそも、シャトルってどういう意味でしょうか?
シャトルバスなどという言葉にもあるように、シャトルとは「往復するもの」という意味があるようです。
私は空振りが多いので、往復しません・・・っていうギャグはおいといて(笑)
バドミントンシャトルができるまで
ここで実際にシャトルがどのように生産されているのか、写真と共にご紹介しましょう。
ここでご紹介するのは、業界でも珍しく一貫して自社工場で生産しているメーカー。RSLさんの生産風景です。
現在RSLさんはシャトル業界上位のシェアーを持っています。RSLジャパンさんの許可をいただき、多数の貴重な写真を公開することができました。
さて、シャトルは水鳥の原毛という自然の原材料から製品を作ります。
ですから、手作業による工程が非常に多く、生産者の熟練の技が要求される作業となります。また、完成までには30以上の工程があり、どの段階においても細心の注意が必要です。
まず、説明するまでもなくこれは「ガチョウ」ですね。各メーカーともガチョウ農家と専属契約や提携して羽根を調達しています。
決してシャトルを作るたびに、狩りに出かけているわけではありません(笑)(本当に私の友人はそう思っていたらしい・・・)
これは、原毛を選別しているところです。
形・大きさ・カーブの角度など品質・サイズ・外観により一枚一枚選び分けます。
ここで品質のすぐれたものだけがシャトルコックとして使われます。
これは「パンチング」といってシャトル用に羽根をカッティングしているところです。
一枚の原毛の特定部分をカットする工程は、大変精巧な技術が必要です。
パンチングされた羽根を、その曲がりの角度・外観・品質により64種類に分けます。
分けた羽根は、シャトルの適正な飛行性能を生み出すために計算され、コルクに埋め込まれていきます。
人間にも右手・左手があるように、鳥にも右羽根・左羽根があります。
ひとつのシャトルには、決して右羽根と左羽根を混ぜません。右羽根16枚か左羽根16枚のどちらかで作られます。
次にこうして、コルク部分に羽根が埋め込まれ、徐々にシャトルらしい形になってきます。そして羽根の適正な角度・位置の調整を行い、かがり糸を巻きつけます。
かがり糸は羽根を固定するために上下二段に取り付け、その上から特殊な接着剤を刷毛で丁寧に塗っていきます。
この作業により、シャトルがグラグラしたりせず飛行が安定するのです。
こうして完成したシャトルの内側にラベルを貼り付け・・・。
グリーンのテープを貼り付けて・・・。
もういちど品質をチェックします。
そして最後に飛行テストです。分かりにくいですが、奥に見える機械が飛行テストをする機械です。もちろんすべてのシャトルに対して飛行テストが行われます。
あ!決して奥に立っている人が一球一球手で投げているのではありません。機械が一定の力で「スパーン!スパーン!」と次々にシャトルをはじき出しているのです。それを手前の人たちが目視しているわけですね。
こうしてすべての工程において合格したシャトルは、各アイテムごとのパッケージに収められ、世界各国へと出荷されていきます。